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インタビュー

民宿あほうどり 店主 渡辺真理子さんにインタビューしてきました。

Q1.なぜ野菜をプリンにしようと思ったのですか?
A.子供が幼い頃、野菜が嫌いでどうしても食べてくれなかったんです。
ヨーグルトやゼリーは大好きだったので、それならキャベツで離乳食用のプリンを作ろうと思ったのがきっかけです。
ちょうどその頃、我家には99歳の寝たきりのおばあさんがいたのですが、そのおばあさんに食べて貰うためにキャベツだけでなく色々な野菜でプリンを作りました。
その時、99歳と0歳児の食べるものって同じなんだと気付きましたね。
特に寝たきりのお年寄りは、飲み込むことしか出来ないので、口の中の体温で自然と溶けるこの野菜プリンは大変喜ばれています。
また、プリンには野菜が35%も含まれていますので野菜の栄養も摂取できます。
お年寄りには大根葉やキャベツなど特に栄養価の高いものをお勧めしているんですよ。

Q2.女将の一番のお勧めは?
A.たくさんあって難しいのですけど、強いて言えばカボチャ・大根・キャベツですね。
ちなみに、大根、キャベツ、ブロッコリ、カリフラワーの4種類は「地域活性化のためのお野菜プリン」として特許を取っている商品なんです。 
  
Q3.プリンをお作りになって何年になりますか?
A.ちょうど10年になります。

Q4.改善された事はありますか?
A.最初の1、2年はずいぶん試行錯誤がありましたけれど、今はもうほとんど決まっていますね。

Q5. プリンにむかない野菜もあるんですか?
A.三浦でできる野菜はいろいろ作りましたが、その中で、スイカ、インゲン、茄子はだめでしたね。
いんげんは青臭くて食べられなかったし、茄子は色が悪くなってしまいますのでね。
トマトは好き嫌いがはっきりしていましたし、冬瓜は個性がなく何だかわかりませんでした。
逆にすごく評判が良かったのはヤーコンとソラマメでしたね。
でもヤーコンを作っている人が少ないので定期的に入手出来ないし、ソラマメは1個作るのに500円程かかってしまうので採算がとれなくて断念しました。

   Q6.何名でプリンを作られているのですか?
A.スタッフ6名ほどで作っています。
プリンだけでなく、煮付けやお惣菜も作って貰っています。

Q7.民宿でも購入できますか?
A.もちろんできます。そもそも民宿にお泊まりのお客様にデザートとしてお出ししていたのですが、多くの方に欲しい欲しいと言われたので販売することにしたんです。
Q8.お野菜プリンを「うらり」で販売されたのはいつ頃からですか?
A.3,4年くらい前からです、始めはキャベツのプリンだけを販売していたのですが、元市長に「渡辺さん三浦で有名なのは大根だよ。三浦市のマークは鮪と大根なんだよ」と言われたのをきっかけに、三浦の大根を使って「大根プリン」を作り、販売するようになりました。

「うらり」とは・・マグロをはじめ旬の魚介類や野菜などを販売する「産直センター」、多目的イベントスペースの「うみぎょうプレイス研修展示室」があります。また、コンサートや演劇等多目的に利用できる市民ホール「シーサイドホール」が併設されています。

Q9.お野菜がたっぷり含まれているのに1個150円という値段はずいぶんお安いと思うのですが?
A.安いですね。うちの場合は近所の農家の方が採れた野菜を「使って下さい」と持ってきて下さるんです。だからこの値段で販売できるのです。
ありがたいですね

Q10.どのような方が購入されますか?
A.色々な年代の方にお求め頂いております。
先日、「三浦ブランド認定商品」として横浜に出店したのですが、「お野菜プリン」をご存知の方が本当にたくさん来て下さってご購入頂きました。うれしかったですね。


Q11.お野菜プリン以外で作ったものは?
A.以前、「大根のチョコレートボンボン」を作ったんですよ、あまり知られてないかもしれませんけど、三浦大根をかた切にして、三浦みかんのリキュール(コアントロー)を大根にふくませ、一つ一つにチョコレートでコーティングするんです。
三浦の野菜や海産物、特産品が並ぶイベント、「わいわい市」が地元・三浦海岸で行われ、そこで販売したことがあります。
パクッと食べた時はチョコレート、噛むとジュワっとみかんの香りがして最後に「これ何だろう?」と思ったら、「あっ大根だったんだ!」とわかる。
大変評判は良かったのですが、6割が人件費となってしまい結局幻になってまいましたね。

Q12.これから作ってみたいものはありますか?
A.三浦でとれるものでと考えていますが、すでに鮪は色々作りましたので、鮪以外だと野菜しかないんですね。
野菜はすでにほとんど試していますし・・・。
野菜を冷凍して販売してはどうかと考えています。中国野菜が不人気な今こそ、三浦の冷凍野菜を作ったら良いと思っています。
市場に出せない規格外の野菜は、廃棄するか無人販売所で売るしかないのです。
おろぬき大根等は、栄養があってすごく体に良いので乾燥してふりかけにするとか、茹でて瞬間冷凍するとか「野菜加工センター」のようなものがあればできないことはないと思いますね。今のままでは本当にもったいないですからね。
 
Q13.賞味期限はどのくらいですか?
A.製造日から5日間です。冷凍できないところが一番苦しいところですね。
長期間保存ができないために、少しずつご注文される方が多いのですが、商品単価の割りに送料が高くて本当に申し訳ないと思っています。
でも、10箱以上ご購入されると送料が無料になりますので、常連さんには「ご近所に声をかけて10箱まとめでご注文下さい」とお伝えしているんですよ。

   Q14.「でっかいかぼちゃプリン」は予約制ですか。
A..ご予約頂いております。
このプリンは三浦海岸のイベント用に作ったのですが、意外と評判が良かったので、「うらり」でも販売しています。
1個 1.2kg 2,500円です。 
Q15何日前に予約すればいいですか?
A.季節によっても違いますが、ほぼ一日おきに仕込んでいますので最短一日で出来ます。

Q16.でっかいプリンは他の野菜でもできますか?

A.できます。ただ「かぼちゃ」はいいけど「キャベツ」はどうか?あるいは、マーブル形にしてみようかと現在試作中です。

Q17.お野菜プリンはどんな人に食べてもらいたいですか?
A.もちろん皆さんに食べて頂きたいですが、特に野菜嫌いな方や、病中病後の食欲のない方にぜひ食べて頂きたいですね。
「今日歯医者に行って歯を抜いちゃったからすぐ送って」とか、「孫が水疱瘡で口の中までぶつぶつで何も食べられないからすぐに送って」等、緊急な電話を掛けてくる方もいらしゃいますが、そういう方にもお勧めですね。
 Q18.民宿「あほうどり」をはじめたのはいつですか
A.高校卒業後調理師学校に通い、その後羽田のホテルでコックとして9年間修業しまして、28歳の 時に「あほうどり」を始めました。 
  
あほうどりを始める際は、ホテルのコックだったので洋食中心で作っていましたが、和食も勉強しました。 
オープン当初は、車の免許を持ってなかったので、毎日自転車で走り回っていましたね。
  
Q19.どうして鮪料理を作ろうと思ったのですか?
A.私の母親が三崎の魚市場に勤めていて、鮪屋を勧めてくれたのがきっかけです。
当時、売れるのは刺身だけという時代でしたから、頭やカマ、内臓などは付加価値のないものでした。
卵子や胃袋は、船員さんが小遣い稼ぎに船から持ってきて、「タバコと取替えて?」と言っていた時代でした。
だから逆に刺身だけにはお金をかけることができたので非常に良い物を仕入れていましたね。
鮪は本当に栄養があって体に良いので、もっと皆さんに食べて貰いたいですね。学校給食でも鮪を使ってほしいと思っています。

Q20.宿泊される方に何か気をつけていることはありますか?
A.「お客様は神様じゃなくて家族」と言うのが私のモットーなんです。
だから田舎のおばあちゃん家に来るような気持ちで来て頂きたいですね。
 うちは、インターネットからの予約はお受けしてないんです。私が直接電話でお伺いしています。
私が、日頃気を付けていることは、最初に小さなお子様連れのお客様のご予約を頂いた時は、同じ日に若い方の予約は入れないことなんです 
同じように小さなお子様連れの予約をとります。
そうすれば子供が騒いでもこちらの子供も騒ぐので問題ないでしょう?
また若いカップルの予約が最初に入った時には、子供連れのお客様の予約はとりません。
最初にご予約頂いたお客様に合わせる様に次の予約をとります。来て頂いた方に「ああ良かった」と思って頂けるように常に心がけています。






8月27日お店の写真を撮らせて頂くためにうらりのお店にお邪魔させて頂きました。そこで、野菜プリンを色々試食させて頂きました。
大  根…食べたあとほんのり大根の香りがし ました。
キャベツ…キャベツの甘い香りを楽しめました。     
ニンジン…ニンジンの甘味が野菜嫌いの子供でも美味しく食べられます。     
大根葉……青臭さがなく、美味しくいただけました。    
かぼちゃ…まずは、そのまま半分食べ、かぼちゃの味を楽しみました。
残り半分は特製シロップをかけて頂きました。
味がマイルドになって2度おいしいプリンをいただいた感じで美味しかったです。小さい子供はシロップ付きの方が喜ぶかなと思いました

本日は、お忙しいところ色々試食させて頂きましてありがとうございました。
初めて食べた野菜プリンはとてもおいしかったです。
また、お忙しい中何度も取材に応じて頂きまして本当にありがとうございました。
渡辺さんにお会いした後は、何だかとっても元気になりました。

インタビュアー:デュアルシステム訓練生 高橋円樹